ゴリラめだかのブログ

南の島でメダカを飼育しています

稚魚のリアルロングフィン表現を確認する方法

こんにちは、ゴリラめだかです🦍



リアルロングフィンはF1から遺伝する顕性の形質ですが、ちゃんと遺伝しているか気になり稚魚のうちからついつい表現を確認してしまいます😅


そんな時に私が行っている「稚魚のリアルロングフィン遺伝の確認基準」を紹介です。

成魚のリアルロングフィン表現

稚魚の前にまず成魚のRLF表現をおさらいすると…
リアルロングフィンは中里良則氏が発見した

「全てのヒレが1.5倍以上大きく伸長する」

という表現です(以下、引用元)。
piscesbook.com


稚魚のリアルロングフィン表現

では、稚魚のRLF表現はというと…

横見の場合、このように尾ビレが僅かに長くなり、また尻ビレ前方の一端が長くなるの尻ビレ全体としては逆三角形に近い形になります。

一方、普通体型はこの通り

尾ビレの伸長はなく、尻ビレは台形に近い形です。


稚魚のRLFを上見で見極める

横見の場合は上記の通りですが、実は上見でもRLFの特徴はしっかりと確認できます。

🔽上2枚はRLF、下2枚は通常個体です。



違いが分かりますでしょうか?
注目して頂きたいのは胸ビレです。

ご覧の通り、稚魚のうちから胸ビレも通常より伸長してるのが確認できます。私はこの胸ビレの伸長により上見でのRLF表現の遺伝を確認しています。


もちろん、尾ビレも伸びるので判断材料になりますが、稚魚は頻繁に胸ビレを動かしているので、胸ビレの方が長さを捉えやすいと思います。


上見での見極めの注意点

しかし、上見での見極めには注意が必要です。
それは、稚魚の小さな胸ビレを判断基準にするので稀に誤判別が生じることです。

したがって、上見で確認してRLF個体を掬ったあとは、横見でもしっかりと見て尻ビレから判断されると良いかと思います。


また、極稀に胸ビレの伸長が弱い系統も見られます。
🔽上はRLF、下は通常個体です。

🔽左は通常個体、右はRLFです。

コチラは当方オリジナルの来光RLFになりますが、稚魚の胸ビレ伸長が弱いように感じます。

これを見た時、RLF表現が一切遺伝してないと思い、かなり焦りました。


しかし、横見で見ればこの通り
🔽上はRLF、下は通常個体。


尻ビレでRLF表現の遺伝を確認できましたが、こういった事例があるので胸ビレはあくまでも判断基準の一つに過ぎなく、横見も併せて確認する必要がありそうです。


まとめ

ヒレが1.5倍以上に伸長するリアルロングフィン表現は、リリース以降めだか業界に広く浸透したと思います。

今や基本的な表現にもなりつつあるRLFを稚魚のうちからしっかりと見極めて、選別を行えばより累代スピードを早められるかと思います。


もしかしたら、既に何処かに載ってて当たり前の情報かも知れませんが、もし良ければ参考にしてみて下さい。では、また次回👋